行政書士と経営学25
アンドロイド端末と比較するとiphoneはかなり高価格である。 アンドロイド端末は2万円だが、iphoneは16万円もする。iphoneは商品の差別化に成功した稀有な例である。ブランドイメージやプレミア感が高価格に反映されているのだろう。高価格と大量販売の両立は、圧倒的に差...
アンドロイド端末と比較するとiphoneはかなり高価格である。 アンドロイド端末は2万円だが、iphoneは16万円もする。iphoneは商品の差別化に成功した稀有な例である。ブランドイメージやプレミア感が高価格に反映されているのだろう。高価格と大量販売の両立は、圧倒的に差...
経営戦略には次の4つがある。 ①競争優位の戦略(低コスト) ライバルより低価格で争う戦略 規模の経済性(「速度の経済」、「密度の経済」)、範囲の経済性 がある。 ②競争優位の戦略(差別化) 独自の価格や魅力により高価格を実現する。⇒価格支配力による戦略...
経営効率を高める方法には ①規模の経済性を高める。 固定費に対する売上げを大きくする。 ②範囲の経済性を高める。 複数の商品の合計売上を増やす。 ③速度の経済性を高める。 時間あたりの売上げを増やす。 ④密度の経済性 空間の広さや距離あたりの販売量を増やす。...
店舗の売り上げ=席数×回転率×客単価である。つまり、席数や回転率を増加させれば 売上は増える。 さらに、限界利益=売上ー変動費 利益=限界利益ー固定費 損益分岐点=売上と総費用が同じになる販売量の関係がある。
各部門を別々運営するよりも、会社全体で共同利用するほうが大きな利益を得られると言う。 いわゆるシナジー効果である。 例えば、ある宅配会社では、「銀さら」(寿司)、「釜寅」(釜めし)など4つのブランドが1つの 店舗で運営されているという。別々運営すると店舗や設備をやスタッフを...
行政書士と経営学20 マヨネーズで有名なキューピーは、野菜の生産を行っていることをご存知だろうか? 実は、マヨネーズと野菜は補完性がある。野菜が品不足になるとマヨネーズの売上が落ちるという関係があるのである。 そこで、キューピーは天候に左右されないハイテク室内ファームで野菜...
行政書士と経営学19 鉄道会社は、たいてい商業施設を運営している。また、不動産事業も行っている。 鉄道駅には人が集まってくるので鉄道会社が経営する商業施設は集客に苦労することはないはずだ。我々、行政書士も駅に事務所を構えれば繁盛する。...
行政書士と経営学18 牛丼の吉野家の戦略は、「単一メニューへの集中」である。 結果、「うまい、やすい、はやい」を実現することができた。 その後、BSE(牛海綿状脳)により、米国産の牛肉を輸入できなくなったことから、吉野家は販売中止に追い込まれた。...
行政書士と経営学17 バージョン分け、例えば、飲食店のメニューには、特上、上、並、松 竹、梅にようにいくつかの価格帯がある。 医者のAさんはランチ1,500円、サラリーマンのBさん、1,000円、Cさんは500円までと決めている。...
行政書士と経営学16 多くの商品を扱う小売店では飲食店では、「客を呼ぶ商品」と「利益あげる商品」がある。 いわゆる、「マージンミックス」である。 例えば、ハンバーガー店のマージン・ミックスであるが、 100円のバーガーの原価(材料費)は60円で、粗利は40円。さらに、人件費...
行政書士と経営学15 最初は利益を度外視して安い価格をつける「勢力拡大価格」という戦略もある。 さらに、利用者の増加とともに、商品やサービスの価値が高まる」ネットワーク効果がある。バンドワゴン効果とも言い、「勝馬に乗るということである。...
行政書士と経営学14 最初は価格を高く設定して、だんだん値段を下げていく戦略を「価格スキミング」という。 「価格スキミング」を行うためには、価格を決める力がなければならない。つまり、「価格支配力」や「市場支配力」が必要である。其の最たるものは「独占」である。...
行政書士と経営学13 国によって通貨の単位が異なっているときには、①「為替レート」②「購買力平価」によって比較する。 「為替レート」は外国為替市場で決定される交換比率であるが、様々な要因で刻々と変動する。 ②「購買力平価」は「同じ商品の価格は世界中どこでもはずだ」という一物...
行政書士と経営学11 売上から変動費を引いたものが「限界利益」さらに固定費を引いたものが利益である。 航空業界のように固定費が大きな割合を占めるビジネスでは、固定費が回収できず業績が急速に悪化するということがある。 「新型コロナ」の影響で、JALとANAホールディングの最終...
行政書士と経営学⑩ 物の価格は、①一物一価でない。同じ物でも価格が異なる場合がある。 例えば、500mlのペットボトル飲料水の価格は、自販機では、150円、コンビニでは130円、スーパーでは100円 というように買う場所によって価格が異なる場合がある。...
行政書士と経営学⑨ 意思決定をする上で、確率判断が重要である。ほぼありえないことは軽視すべきである。 問題は確率判断を誤らせる「想起容易性バイアス」(想い起こしやすさ)があることである。 つまり、経験回数の多いことは記憶によく残り、思い出しやすくなる。...
行政書士と経営学⑧ 経営学でいう「埋没費用」とは、今からは取り戻せない費用である。 例えば、つまらない映画を入場料金がもったいないということで最後まで観てしまう。この場合の入場料金が「埋没費用」である。 見る価値ない映画だとわかったら、さっさと映画館を出るのが正解なのである...
行政書士と経営学⑦ 人間を、既に持っている知識を活用する「活用型」と新しい知識を探索する「探索型」に分けて考える経営理論がある。 「活用型」の方が「探索型」よりも失敗することが少ないという。しかし、「活用型」は新しい発見をすることはできない。...
行政書士と経営学⑥ 生物の行動には、「リスク回避」と「リスク追求」行動がある。人間も例外ではない。 たとえば、採れる食物の期待値が大きい場合は、わざわざリスクの高い行動はとらない。しかし、逆に採れる食物の期待値が小さい場合には、多くの食物を得るためにチャレンジしなければなら...
行政書士と経営学⑤ 人間は心理的に「損失から被る苦痛は、利益を得たときの喜びの2倍感じられる。」という。 つまり、人間は心理的に何かを得ることよりも失うことに対して2倍敏感に反応するということである。いわゆる経営学理論でいう「損失回復」である。...