​江尻　一夫行政書士事務所

行政書士と契約⑨ 契約で大きな問題は、契約当事者間での情報格差である。情報格差は不公平な契約の原因となる。 不公平な契約から消費者を守る法律が 「消費者契約法」及び「商品取引法」である。これらの法律を支援する機関として「国民生活センター」や「消費生活センター」がある。消費者...

行政書士と契約⑧ 原則として契約は解約できない。もちろん、合意解約はできる。 それでは、例外的に解約できる場合はどのような場合だろうか？ 民法では、「無効」「取消し」「解除」ができるという、契約の拘束力を解く方法を定めている。また、消費者契約法、特定商取引法ではクリーリング...

行政書士と契約⑦ 契約はいつ成立するのだろうか？いつ契約の拘束力が生まれるのか？ 契約は、当事者の意思の合意によって成立するのだ。 民法５２２条１項に「契約は、契約内容を示してその締結を申し入れる意思表示ぶ対して相手方が承諾したときに成立」と明記されている。...

行政書士と契約⑥ 契約すると契約するのは自由だが、契約すると契約を守る義務を負う。いわゆる 「契約の拘束力である。」契約すれば、一方的に解約はできない。つまり、契約当事者間に、法的な権利義務を発生させるのである。 法的権利とは、「債券」と「物権」である。さらに詳しく言うと...

行政書士と契約⑤ 契約の基本ルールを定めているのが「民法」という法律である。 民法は私法である。私法とは、個人間の売買や貸借、会社の取引 など経済生活や、夫婦、親子などの関係を規律する法で、民法や 商法がこれにあたる。 契約を定めているのは民法だけではない。民法のほか、消費...

行政書士と契約④ 契約自由の原則は、自由と平等を理念とした近代市民法の原則だ！ さらに、「権利能力平等の原則」「所有権絶対の原則」「過失責任の原則」も近代市民法の原則だ。 「権利能力平等の原則とは 全ての人が等しく権利の持ち主となる原則である。「私権の享有は出生に始まる」「...

行政書士と契約③ 使用者と労働者では、圧倒的に使用者が強いのが現実である。 つまり、「契約自由の原則」を適用しても、実質的には、使用者だけの契約の自由で、契約自由ではない。 しかし、それでは、労働者の人権が守れなくなってしまうので、国家が、労働契約を規制するしかない。...

行政書士と契約② 形式的な自由の保障で、国家が規制や介入をしないと、強者である 事業者に一方的に有利な契約がなされてしまう。 不実告知取消権、事業者は消費者に対して、嘘の情報を伝えてはならない。 不利益事実不告知取消、事業者が消費者に対して、不利益な事実をきちんと伝えなけれ...

行政書士とAIエージェント⑬ AIエージェントの未来であるが 特定に業務に特化したAIエージェント同士が協働しながら大きなタスクをこなすようになるだろう。 実際、チェコを拠点するAIエージェントスタートアップがAIエージェントが別のAIエージェントを呼び出すためのプラットホ...

行政書士とAIエージェント⑫ AIエージェントが思考するプロセスで有名なのが、ReActである。 ReActとは、どのような理由（Reason）で、どういった行動をとるかを中心に、ＡＩエージェンが思考しながらタスクを進めて行くアプローチである。 わかりやすい例として...

行政書士とAIエージェント⑪ AIエージェントのデータ管理はベクトルデータベースによって行われている。可能なかぎり、ユーザが入力した文章によって、データを抽出するためである。データをベクトル化（異なる大きさや方向を持つデータにすることによってデータを非構造化）することによっ...

行政書士とAIエージェント⑩ 士業にとってAIは脅威である。AIエージェントに取って代われる士業は８士業のうち 行政書士、税理士、司法書士、公認会計士司法書士、社会保険労務士、弁理士６士業で９０％以上の独占業務がAIエージェントに取って代わられるという。...

行政書士とAIエージェント⑨ AIエージェントにも人間のように「短期記憶」と「長期記憶」がある。 AIエージェントの「記憶」は人間の記憶プロセスを参考にして作成されているからである。 AIエージェントは、私たちと同様に、その場その場の文脈（出来事の流れ）あった行動をとること...

行政書士とAIエージェント⑧ AIエージェントに個性（役割）は欠かせない。個性がないとAIエージェントが何をするのかわからなくなる恐れがある。 個性を決めるのは「属性」「性格」「社会的立場」である。 ①属性 AIエージェント同士のコミュニケーションに多様性をもたらす。...

行政書士とAIエージェント⑦ AIエージェントを構成する要素は ①個性 年齢、性別、職業などといった基本情報や、性格、社会的な立場。 ②記憶 AIエージェントのコアである大規模言語モデルで一度に扱えるデータ量には制限がある。 ③計画...

政書士とAIエージェント⑥ AIエージェント同士が協働できる可能性がある。２５人のAIエージェントを仮想的な町に住まわせて実験を行っているらしい。 驚くべきことには、２５人の仮想エージェントそれぞれが、初期の記憶を持っているという。最初、AIエージェントは初期の記憶に従って...

行政書士とAIエージェント⑤ AIエージェントの火付け役になったのは、「BabyAGI」というAIエージェントである。 「BabyAGI」はプログラミング言語Pythonによる１４０行にも満たない短いソースコードでAIエージェント処理が表現されていた。...

行政書士とAIエージェント④ CHATGPTIは大規模言語モデルと呼ばれるAIである。CHATGPTの質は、CHATGPT入力分である「プロンプト」の質の大きく依存する。 ただし、プロンプトの作成作成は「プログラミング」と同様の知識を必要とする。そのため、プロンプトデイザイ...

行政書士と戸籍⑨ コンピュータシステムによる戸籍の記載事項は、コンピュータシステムによる記録事項証明書記載例に次のように定められている。（戸籍法施行規則第７３１条） なお、戸籍の一部事項証明書及び除かれた戸籍の一部証明書は、相続人を確定する資料とはならない。...

相続における戸籍の見方であるが まず、人の死亡によって相続が発生すると死亡した被相続人の現在戸籍（単身の場合は、全部戸籍除籍）から被相続人から出生によって入籍した戸籍まで辿らなければならない。つまり、多くの種類の戸籍、除籍及び改正原戸籍によって相続人を探索し、相続人を確定し...