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202X年ある日の行政書士第4話

  • ezily5
  • 2022年2月13日
  • 読了時間: 2分

202x年ある日の行政書士 第4話

「弁護士登録をしない理由は、私が青い目の外国人の外見だから。日本人は見た目が外国人の私に仕事を依頼しない。行政書士ならば、4カ国語話せるので入管業務で稼げると思ったのよ。」 オルガはバックに5Gスマホをしまいながら言った。

「稼いでいるの?」隆はコーヒーを飲み干すと言った。

「おかげ様で、客が多くて、稼げる。やっぱり、入管業務は稼げる。」オルガは笑みを浮かべるとサンドイッチに手をやった。

「弁護士でも入管業務できるんじゃないの?」隆は不思議そうな顔して言った。

「私が弁護士登録しない大きな理由は弁護士会費よ。入会時に入会金3万円,日弁連弁護士名簿登録料3万円,登録免許税6万円の合計12万円が必要であり,さらに月額23,200円(年額278,400円)の年会費(特別会費や日弁連の会費を含む)を支払う必要があるし、 これだけでも十分高いのに年会費は登録後の年数に応じてどんどん上がっていき,登録5年目になると月額48,700円(年額584,400円)もかかる。実際はそれ以外にも,公益活動義務やその他の細かい負担があったりする。これでも安い方であり,会員数が少ない地方の弁護士会では,年間の会費負担が100万円なる。」オルガはうんざりした顔で言った。

「それに弁護士って司法試験に合格したからと言って行政書士の ようにすぐに仕事ができるわけじゃない。封建的な徒弟制度で 実務を覚えなくちゃならない。私の国籍がロシアでなかったら 検察官になりたかったの。」オルガは本音を言った。

「じゃ、アメリカのニューヨーク州弁護士になる方法もあるね。」隆は思いついたように言った。

「私、仙台が好きだから、ずっと、仙台で仕事をしたいの。行政書士も弁護士と同様国籍に関係なくなれるから。」オルガは遠くを見るような目をして言った。

「司法研修所を卒業した人(65期)のうち,弁護士として活動するために必要な弁護士会への登録を行わなかった人が,全体の約4分の1にあたるおよそ540人にもなる。」隆は付け加えた。

 
 
 

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