202X年 ある日の行政書士 第16話
- ezily5
- 2022年2月25日
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更新日:2022年2月25日
202X年 ある日の行政書士 第16話 「この人物要注意です。」メッセージボードに、先程、オルガの事務所に現れた老紳士のJPEGとメッセージが表示された。 「何故だ。」隆はメーッセージボードに向かって言った。 「・・・・わかりません。データの整合性がありません。」 メッセージが流れた。 「データの整合性がない?」オルガが不思議そうな顔をして横から口を挟んだ。 「・・・・面白い質問ですね。」パーソナルモビリティのAIがバグった。 「は。は。は。」AIの面白い回答だな。隆は声を立てて笑った。 「しょせん、AIってことね。」オルガは隆の顔を見て笑みを浮かべた。 「でも、AIって結構役に立つことがわかったわ。入管業務に使えそう。」オルガはメッセージボードを目をやりながら言った。 「 入管業務のマッチングよ。入管業務のビックデータよ。AI+ ビックデータ+ブロックチェーン。」オルガは呟いた。 「ブロックチェーンは使えるね。公証人と関係がなくなる。僕は公証人は苦手だね。」隆はオルガに本音を言った。 「公証人なんて必要なくなるわ。ブロックチェーンがあれば。」 オルガは確信したように言った。 車のフロントガラスに隆の居住する高級タワーマンションが現れた。
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