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行政書士と刑法の基礎35(間接正犯)

  • ezily5
  • 2022年10月22日
  • 読了時間: 1分

行政書士と刑法の基礎35(間接正犯)  まず最初に、間接正犯は共犯ではないと言っておかなければならない。  共犯以外の犯罪は単独直接正犯である。間接正犯は、間接的に自己の犯罪を実現することである。  つまり、間接正犯を考える上で重要なのは、直接的に自己の犯罪を実現するか(直接正犯)、間接的に自己の犯罪を実現するか(間接正犯)である。  間接正犯の他人は間接正犯者の従属者である必要はないのである。自由な意思を持っている場合でも間接正犯は成立する。  間接正犯は相手方を一方的に利用し、犯罪を実現する行為である。つまり、相手方を一方的に利用できるだけの関係である必要がある。  間接正犯で重要なのは次の2つである。  ①関係性   未成年者は成年者に比べて「一方的に利用」しやすい者なので、間接正犯は認められやすい。

 また、日常的に支配関係にある場合も同様である。注意をすべきは、一方的に利用される者の弁

 識能力は問題にならないという点である。  ②利用状況   窃盗など簡単に行うことのできる行為、他に助けを呼べない場所でなどであった場合は間接正

 犯が認められやすい。   ①②に共通するのは、相手方を一方的に利用して、犯罪結果を実現したことであり、間接正犯

 の重要な要件である。

 
 
 

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