小説 行政書士デジタルアーミー第7話
- ezily5
- 2022年6月25日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年6月25日
小説 行政書士デジタルアーミー第7話 漠然とではあるが、悟は身の回りで何かが大きく変化しつつあるのを感じていた。
HPがおかしい。ハッキングされたのかもしれなかった。単なる接続不良であるかもしれないが。
自意識過剰かも知れないが、自分のSNS上の発言が、社会に大きな影響を与えていると最近感じるようになった。
デジタル庁、行政書士、デジタルアーミー、IT軍、義勇軍、ヴァネッサ、そんな言葉が悟の脳裏でグルグル回っていた。なにかが、悟の心の中で変わり始めていた。
と、悟のiphoneが鳴った。佐藤裕子からの電話だった。 「佐藤裕子です。また会っていただけますか?どうやら、あなたに説明不足だったようです。ところで、鈴木さん。変なことをお聞きいたしますが、身の回りで何か変なことが生じませんでしたか。」佐藤裕子は心配げに言った。
「HPがハッキングされたような気がします。何かおかしいような気がします。」悟は不安げに言った。
「HPがハッキングされた?」佐藤裕子はオウム返しに言った。
「アーミー現象ですね。あなたの見回りで起こっていることは。」佐藤裕子は冷静な口調で言った。佐藤裕子は心理学の知識があるのかもしれなかつた。
「アーミー現象?」悟は咄嗟に言った。 「共感で連携する現象です。自分の生まれ育った国よりもアーミーというアイデンティティーへの帰属意識が強くなるような現象です。やっぱり。」佐藤裕子は確信ありげに言った。
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